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WEB ip [ AUG.2009 ]

『ルコちゃんのまんまるスプーン』第一話

眠れない夜、ルコちゃんは膝を抱えて空を見上げていました。
お月様がやさしく、だけど少し青く光っていました。
夜が更けるにつれ、なんだか自分がひとりぼっちでからっぽな気持ちになって寂しくなりました。
ルコちゃんは、とっても大きなため息をつきました。



すると、月の光がルコちゃんのいちばんお気に入りのまんまるスプーンにそそがれ、青く青くひかりだしました。
「タリナイモノガ、デテクルヨ」
ルコちゃんは、スプーンを持って出かけることにしました。



まず初めに出会ったのは、白いふわふわのカタマリでした。
なんだろう?と思い近づくと、ふるえているのがわかりました。
「どうしたの?」
ルコちゃんが近づくと、白いカタマリは小さな声で言いました。
「お、おなかがすいて、もううごけません・・・。」
ルコちゃんは、スプーン以外何も持っていません。
「どうしよう?」
すると、スプーンがまた青く青く光り、つやつやのチョコレートがスプーン一杯に出てきたのです。
「とりあえず、どうぞ!」
(つづく)

千歳晶子
(隕石少年トースター)


ドキドキワクワクして、最後にほっこりさた気持ちになれるピクニックのような喜劇、《ピクニック・コメディー》をお届けする劇団、『隕石少年トースター』の役者。
少年少女からレポーター、主婦までいろいろ演じ、ミュージカルやバンドボーカルでの経験を活かして劇団公演では作曲や衣裳、パペット制作など手掛ける。
食べ歩き、料理、歌うこと、踊ることが大好き。
イラストを使って、いろんな声を使い分けて、ミュージカルな紙芝居公演をするのが野望♪

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