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【第3回目テーマ】煩悩no.111「キャサリンに会いたい!」
今回の煩悩、オス犬が海を渡ってメス犬に会いにいく映画とはなんの関係もない。 キャサリンとは私の飲酒時の別人格である。 今や、誰がこの名前をつけたのか忘れてしまったくらい、彼女とはかなり長年のおつきあいになる。 週の半分以上呑みに出かける、結構な酒呑みのワタクシ。 | |
| そんじょそこらの男性には負けないくらいお酒には強いのだが、ある一定のラインを越えると、スコーンっと記憶が飛んでしまう。 そして、その記憶のない間、私の人格を支配するのが「キャサリン」なのである。 30歳オーバーなら誰もが知っていると言っても過言ではない大映ドラマの名作「ヤヌスの鏡」を、みなさんはご存知だろうか? 普段は優等生の主人公・裕美が、突然別人格の不良少女・ユミになり大暴れ。 裕美にはユミである時の記憶が全くない…。 というマンガみたいなストーリー設定(実際、もともとはマンガ)。 私とキャサリンの関係性は、まさにその「ヤヌスの鏡」なのだ。 |
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| つまり人格が入れ替わった瞬間、そこからの記憶が完全になくなってしまう。 なので私は物理的に、キャサリンに会うことができない。 ウワサによると、キャサリンは私の知らないところでこれまでに、数えきれないほどの事件を起こしてきたらしい。 が、私自身の記憶がないため、それらの事件は全て、他人の証言や物的証拠により初めて明らかにされる。 恥ずかしながら、ここでその一部を紹介しよう。 「結婚して〜!事件」 社会人として初めての忘年会。社長の横に座らされ、しこたま日本酒を呑まされた後、キャサリンが登場。 次長に買ってもらったというネクタイを部長の首から奪い取り、つるつる頭の課長の頭を靴磨きのように磨きながら「結婚して〜」を連発。 翌日、直属の上司に呼び出され、こっぴどく叱られる。本人は覚えていないため、なんだか腑に落ちない…。 「ヘッドスライディング事件」 いくつかの劇団の合同花見@大阪城公園。 初対面の人が多く緊張していたのかお酒が進み、いつの間にかキャサリン降臨。 向かい側に座っていたメガネ男子に向かって、ブルーシートの上をヘッドスライディング。 ちなみにしつこく3回も。内訳は2アウト&1セーフだったらしい。 参加メンバーのブログでその事実を初めて知り、変な汗が出る。そして平謝り。 | |
「マッキー事件」 友人宅で呑んでいた際、深夜にキャサリン登場。友人男性の両腕の血管を全てマジックでなぞる。 そして別の友人の太ももに「シャーザク」と書く(シャアザクでなくシャーザクなのがポイント)。 それとは別日のイベントでもしこたま飲酒し、キャサリン登場!クラッシュジーンズを履いていた共演者の膝部分に「もくず」と書き、その後、「夢」と追記。 キャサリンにマジックを持たせてはいけない(右画像は被害者撮影による証拠写真)。 |
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「目覚めたら…添い寝事件」 ◇朝、目覚めたら、スーパー玉出の袋に入ったうどん二玉と添い寝。 どうやって帰ってきたかは全く覚えてない。 ◇朝、目覚めたら、タンスと添い寝。 恐らく粗大ゴミを拾ってきたのだと思われる。そしてその日から4年ほど愛用。 これらはほんの一部だというんだから、ひどい…。ひどすぎる…。 でも不思議なことに、自由奔放なキャサリンは周りの人々から愛されている。 一度キャサリンに会った人たちはきまって、またキャサリンに会いたいと言うのだ(よっぽどの被害を被った人を除く)。 そしてそんなキャサリンに一番会いたがっているのは、まぎれもないこの私だ。 記憶のない世界で起こした行動や語ったこと全て、きっとそれが自分でも気付いていないドストレートな本心。 なんてったって、アルコールのチカラで普段抑圧されてる何かのタガが外れ、そこに現れるのがキャサリンだから。 | |
| とかなんとか正当化しようとして、 結局は泥酔時の自分の失態を、 別人格キャサリンの仕業ってことにしてるだけだったりして…。 これから何かと呑む機会の多い年末年始。 「酒は呑んでも呑まれるな」を念頭におきつつ、 ほどよいノミュニケーションを希望! 112個目の煩悩へ続く・・・ |
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[コラム] 長滝安希 (ババロワーズ) ええ大人がバカバカしいことをとことん本気で表現していく、関西小劇場界の自称・秘密兵器「ババロワーズ」在籍。 クロムモリブデン、208+での映像制作活動を経て、裏方からいつのまにやらコメディエンヌに。また、お洒落とは対局にあるアホアホ映像作品も多数発表。が、本業はフリーライター。 劇団サイト=http://babarowa.sakura.ne.jp/ 個人ブログ=http://atamatokokoro.jugem.cc/ | |