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「線香花火のやうなこひ」
祭りのシーズン到来。夏にはめっぽう弱い片岡です。 祭りといえば浴衣。 個人的に浴衣は、コスチュームというカテゴリーの中ではかなりの上位ランクをメイキングしています。 夏祭りで浴衣姿の彼女とテキ屋を回ったり花火したり。 憧れます。そしてその後のアダルトな行為にも。 しかし僕は夏という季節には一度も彼女がいたことがない。 浴衣を来た女の子と歩いた事すらありません。これは深刻な問題。 このあいだ、天六の交差点で恋をしました。 浴衣姿の女の子が彼氏らしき男性のバイクの後ろに乗っているところで彼らは信号待ちでした。 その後ろに同じくバイクで信号待ちをする僕。 互いに目が逢って、吸い寄せられるようにしばらく見つめ合って、頭の中でTUBEが流れ出した。 浴衣で横乗り。はっきりとした顔立ち。小柄な体系にぱっちりとした瞳。好みです。 おまけに浴衣姿とは似つかないヘルメットまで被っていて、きっとヘアメイクもしっかりしていたので被る際には抵抗があっただろう、そんな若干嫌がる表情も連想され、そのギャップがなんとも言えない。 僕は照れた。そうだ、こういう感覚が今の僕には足りないのだ。 恥じらいやら青春やら、そんな風なものが。 信号が青になって、彼氏がバイクのアクセルを捻ると僕らの目線は外れ、一瞬にして彼女は米粒のような大きさになった。呆然としていると後続車からクラクション。 我に返り、後ろを見ると、車の助手席には浴衣を着たかわいい彼女が。 僕の心の線香花火は牡丹から松葉、そして散り菊に差し掛かった。 もうすぐ落ちるけど。 | |
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[コラム] 片岡百萬両 (ミジンコターボ) ミジンコターボの主宰であり、演出であり、役者であり、宣伝美術であり、れっきとした器用貧乏。なんともポジティブに活動に取り組み、さまざまな劇団から客演の声がかかる忙しい男。 劇団サイト=http://www.mijinkoturbo.com/ | |